福島商高生2人が上位入賞で活躍 建設知識問うコンストラクション甲子園【福島】
【福島】高校生に建築や防災の知識を問う第2回高校生建設業クイズ選手権北海道大会「コンストラクション甲子園」が9日に札幌市内で開かれた。道南代表の福島商業高校3年生湊由佳さん(18)と2年生石岡優さん(16)のチーム「ふくしょうじょ」がクイズ、実技でも安定した活躍を見せ、3位に入賞した。
道内各地の建設業の若手経営者らの団体が企画、主催した。昨年は十勝など3地区で初開催し、今年から全道にエリアを拡大、各地区大会を勝ち抜いた8チーム16人の高校生が出場した。
前半は建設業、防災、環境などの多岐にわたるクイズを選択問題や早押しで競い、福島商チームは正解を重ねて得点を加算し、上位で折り返した。後半は実技で、市販のパスタ乾麺(直径1・6ミリ)を使って制限時間内につくるタワーの高さ、橋の強度を競った。
全道大会に向けて11月下旬から週1回、学校近くの中塚建設の協力で実技の練習を重ねてきた。形状は自由だが、タワーは最上部にマシュマロを刺して完成で、高さと自立のバランスが難しく、テープの張り方を工夫した。橋はバケツをぶら下げて壊れるまで加えた砂の重さで競い、三角形を組み合わせるトラス橋の形状を採用。役割分担をして本番に臨んだ。
本番では完成を断念するチームもある中で、タワーが全体2位の94センチ、橋が同3位の2140グラムを記録。2人は「タワーは人がいっぱいいたこともあって焦ってゆがんでしまった。橋は新記録。弱かった部分を補強できていればもう少し記録が伸びたかも」と振り返る。
工業高校やクイズ研究会からの出場など、強豪ひしめく中で入賞を果たした石岡さんは「修学旅行もあって練習があまりできなかった中、3位でびっくりしました」と話し、卒業後は中塚建設に就職する湊さんは「入賞は意外でした。これからも建設業の知識を深めていきたい」と話していた。
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