ポスターセッションで学習成果を披露する生徒たち

【様似】様似中（松田陽一校長）は13日、今年度の地域参観日を開催した。生徒たちがこれまで取り組んできた様似町についての学習成果をポスターセッションで発表し、訪れた保護者や地域住民、アポイ岳ファンクラブのメンバー、町内外の教育関係者ら約40人に披露した。

　同校の地域参観日は、生徒たちの学習や活動する様子を地域の人たちに知ってもらいたいという考えのもと毎年実施している。例年、通常の授業を参観してもらっていたが、今年度は生徒たちが総合的な学習の時間に取り組んできた学習の成果を発表する“総合発表”を公開し、生徒たちの視点による町のＰＲについての意見や考えを地域へ発信した。

　発表は、各学年のグループごとにテーマを決めて取り組んできた学習の成果をポスターにまとめ、観覧者に対面で内容を説明するポスターセッション形式で行われた。

　会場となった体育館の壁には、生徒たちが作製したポスターが貼られ、各グループが制限時間の17分間を使って説明。１年生は様似の特産品など、２年生は宿泊学習で訪れた鹿追町と様似町の違い、３年生はこれまで学んできた“様似アポイ学”の集大成として、将来に向けた提言を発表した。

　最後に講評で、アポイ岳ジオパーク認定ガイドの島田哲也さんが「様似の魅力や課題についてしっかりと捉え、新しい提案がなされていた。さらに、地域の施設を活用するような、より具体的な提言ができると、実現の可能性が広がっていく」と伝え、今後の学習の成果に期待を寄せた。

　参観に訪れたアポイ岳ファンクラブの小林弥生副会長は「毎年参加させてもらっているが、子どもたちの成長を感じられるとてもいい機会になっている。発表は、とてもよく調べられていて、自分たちの思いを伝えられている。特に町の観光については、しっかりと提言されていた」と感心していた。