全員で踊りを披露した「異次元コンダクター・ソアラ」のワンシーン

【新冠】市民劇団ど・こ～れ新冠の第26回定期公演「異次元コンダクター・ソアラ」が９日夜、レ・コード館で開かれ、会場に詰め掛けた約３５０人の観客が子どもたちの熱演に大きな拍手を送った。

　同劇団は１９９７年（平成９年）のレ・コード館開設を契機に98年２月に誕生し、現在は幼児や小学生、社会人まで約27人が所属。定期公演では毎回内容を変えて、子どもたちをメインに心温まる公演を発表している。作・演出・美術は札幌で長く演劇家として活動してきた坪原功和さん（65）＝胆振管内むかわ町在住＝。札幌市在住の俳優金田一仁志さんの特別出演や、札幌で活動する品田彩さんが振り付けやダンスを指導した。

　今作の「異次元コンダクター・ソアラ」は、３年前のコロナ禍で一般公演できなかった作品を大幅にリメイクしたもの。「古冠村」を舞台に、「北海道劇ワングランプリ」に出場する子どもたちを描いた、歌あり、踊りありの笑いと涙の物語。

　主人公のメイコ役を演じた新川恵生さん（静内高校１年）は「この舞台を仕上げるまでぶつかることもあり、無事公演できてよかった。すごく楽しかった」と話し、メイコの親友ナノカ役を演じた川上乃希香さん（新冠中３年）は「大変なことや不安なこともたくさんあったけど、みんなで頑張ってやりきった。観客の反応も感じられ、喜んでもらえてうれしい」とそれぞれ感想を話した。

　公演を終えた坪原さんは「今日が一番良かった。観客と一体となり全員がよく頑張り、最高の舞台となった」と出演者をたたえた。