60周年の「第九」大詰め ソリストと初合同練習【帯広】
17日に開催される帯広合唱連盟(江本欣秀理事長)の60周年記念演奏会「帯広交響楽団第九特別演奏会」に向け、帯広市民文化ホールで9、10日の両日、初めての合同練習が行われた。本番が1週間後に迫る中、帯広十勝第九合唱団とソリスト4人、帯広交響楽団の総勢約230人が、壮大な「歓喜の歌」の完成度を磨き上げた。
1960年に発足した同連盟の周年を、ベートーベンの交響曲第九番で祝う演奏会。記念演奏会はコロナ禍のため延期を余儀なくされていたが、6月に十勝管内出身者などで構成する同合唱団の決起集会を行い、毎週土曜日に計21回にわたって練習を重ねてきた。
10日の練習にはソリストと合唱団の約150人、オーケストラ約70人が参加。合唱と演奏が一つに合わさり、ソリストからは同合唱団と楽団に拍手が送られた。指揮者には杉原直基さんを迎え、ソリストの阿部亜古さん、磯地美樹さん、岡崎正治さん、武田直之さんの伸びやかな歌声が響いた。
帯響の市之川敦子団長は「個々が合わさって一つの作品になり、雰囲気が盛り上がってきた。第四楽章で初めて歌が入り喜びを表現する大曲。全楽章を通して聴けるチャンスはなかなかない」と話した。江本理事長は「練習をすればするほど音の重なりが緊密になってきていると感じる。期待していてほしい」と話す。
チケットは帯広市民文化ホール「チケットらいぶ」で販売。1000円からで残りはわずか。問い合わせは実行委員会(090・6445・7739)へ。
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