飲酒運転撲滅へ大型検問で警戒 帯広署【帯広】
十勝管内で交通事故や飲酒運転の検挙数が増加している現状を受け、帯広署(工藤博光署長)は、年末に向けて死亡事故抑止の特別対策を行っている。8日は出動式を行い、飲食店への交通安全啓発や大型検問を展開した。
十勝管内では7日現在、人身事故が514件(前年同期比153件増)発生し、死者は9人(同2人増)、けが人は577人(同179人増)といずれも前年を上回っている。飲酒が絡む人身事故も目立ち、飲酒運転の検挙数は、同署管内で10月末までに40件と昨年同期比で9件増えている。
この日は同署と十勝機動警察隊の合同出動式で対策運動をスタート。工藤署長が「交通事故で悲しい思いをする人を一人でも減らす意志の下、交通事故抑止活動に当たってほしい」とあいさつした後、パトロールへ出発した。
午後6時からは、市内の繁華街で、帯広市交通安全推進委員連絡協議会(塚田茂男会長)と帯広地域交通安全活動推進委員協議会(神田哲也会長)の両会員と同署員の計15人が、のぼり旗を持って歩き、飲食店や通行人に啓発グッズを手渡した。塚田会長は「飲酒運転は危険という意識を持ってもらうことが大事」と力を込めた。
飲酒して帰宅する客が多いと予測される同11時からは、十勝大橋の音更町側で2時間にわたり、北に向かう車両の検問を実施。ドライバーの呼気を調べた。同署の堺玄州交通1課長は「事故防止に向け、危機感を持ってもらいたい」と話した。
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