鉄道模型を食い入るように見つめる子ども

　帯広市児童会館で８日、「鉄道模型の世界～ドイツ鉄道とクリスマス展」が始まった。池田町の元町職員君島利彦さん（６４）が制作したドイツの街並みのジオラマと鉄道模型が並べられ、老若男女の注目を集めている。１０日まで。

　君島さんは東京都出身。小学生の頃に友人の家で見たＨＯゲージに憧れ、鉄道模型に興味を持った。結婚を機に十勝に移住し、キャピタルゼンリンに就職して、中世ドイツの街並みを再現したテーマパーク・グリュック王国の企画に携わった。開業前にドイツを訪れた縁で、ドイツ鉄道のグッズを集め、ジオラマも作り始めた。一堂に展示するのは初めてという。

　展示模型は縦１．５メートル、横３．２メートル。ノイシュヴァンシュタイン城や、ライトアップされた市庁舎、広場を、ルフトハンザドイツ航空の高速鉄道や旅客列車「ＤＢ１０３ラインゴールド」が駆け抜ける。Ｎゲージ、Ｚゲージの鉄道も走る。ろうそく立てなどクリスマスグッズも飾り、ムードを高めている。

　帯広市の幼児（４）は「かっこいい！」と声を上げながら食い入るように見つめていた。君島さんは「クリスマスらしく展示したので、興味のある方が来てくれたらうれしい」と話していた。展示は午前９時～午後５時。