模擬レースに励む選手たち

　第７８回国民スポーツ大会（旧国民体育大会）冬季大会に向けた北海道スケート連盟による高校生の強化合宿が４～７日にかけて、釧路市柳町スピードスケート場で行われている。道の強化選手と指定強化選手の男子３０人、女子１７人が参加。本戦を意識した練習に取り組み、競技力向上に努めている。

　成績向上を目的に、毎年夏、秋、冬に合宿を実施している。参加している４７人のうち、釧路からは田原空斗選手（釧路商業３年）と大集蓮城選手（釧路工業３年）の２人が、十勝、苫小牧勢らとともにしのぎを削っている。

　練習は午前と午後の二部制。旧国体を含め、今大会はシングルトラックレースが行われる。両側ストレート中央の判定ラインを一定回数以上先頭で通過しなければならない「責任先頭制」をたたき込むため、模擬レースを何本も実施。過去のレース映像を視聴したり、正しいストレッチの仕方を学ぶ座学も行っている。

　道予選を兼ねた全道高体連は１５～１７日にかけて、苫小牧市で行われる。中学３年～高校生の区分の少年男子、同女子からは男女各８人が道代表に選出される。

　同連盟の榊稔強化副部長は「昨年度は男女総合の天皇杯で優勝、女子総合の皇后杯が２位だった。今年は苫小牧開催なので、両方とも獲りたい」とし「切（せっ）磋（さ）琢（たく）磨（ま）して実りのある合宿 にしてもらえれば」と期待を寄せている。