白糠ふるさと納税 前年比1・5倍 4~11月、新ルールで駆け込み需要【白糠】
【白糠】町の今年度4~11月末までのふるさと納税額が115億5000万円とすでに大台を突破しており、前年同期(76億9800万円)と比べ約1・5倍と順調に推移している。10月の新ルールに伴う駆け込み需要が寄付額を押し上げた形で、今後の反動減を加味しても、昨年度に続き過去最高額を更新する見込みだ。 白糠町は2022年度、約148億円のふるさと納税額があり全国4位、町村別としては全国1位を記録した。地元産の新鮮な魚介類を中心に、レストランの食事券やホテル宿泊券のほか、大手企業とコラボした商品開発にも力を入れるなど、バラエティーに富んだ約400件の返礼品を用意しており、リピーターも多く、毎年右肩上がりで寄付額が増えている。
今年度は、自治体が寄付を募る経費を寄付額の5割以下とする新ルールが10月から適用されたことに伴い、9月単月で約62億9000万(昨年同月11億2900万円)と、1か月の過去最高額を更新。特に中国の水産物禁輸の影響もあり、ホタテの返礼品が昨年の10倍以上の申し込みとなった。
10月は6億2500万円(同11億5700万円)、11月が15億3900万円(同33億1900万円)と反動減が発生している中、例年申し込みが殺到し、昨年約60億8500万円の納税があった12月に期待を寄せる。
これに伴い11月の臨時町議会では、来年3月末までに見込まれる寄付額を60億円から150億円とする専決処分が承認され、増額分を基金の積み立てや返礼品調達にかかる費用などに充てることを決めた。棚野孝夫町長は「生産者の皆さまがいいものを作ってくれたおかげ。今後も丁寧に対応していきたい」と話している。
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