JAL釧路─羽田線就航50周年 釧路空港で節目祝う【釧路】
日本航空(JAL)の釧路羽田便が1日、就航から50周年を迎えた。釧路空港では記念セレモニーが開かれ、出席者が路線のますますの発展を祈念したほか、羽田行きの搭乗者に記念品を手渡すなど、利用者や関係者が半世紀という大きな節目を祝った。
1973年12月1日、当時の東亜国内航空(TDA)が東京―釧路線を1日2往復で開設したことから歴史が始まる。88年の日本エアシステム(JAS)への社名変更や2004年のJAL/JAS完全統合体制発足を経て、11年4月1日には赤い鶴でデザインされた新しいロゴマーク「鶴丸」での運航開始に先駆け、ボーイング767─300ER新塗装初号機のファーストフライトを兼ねたチャーター便が、釧路空港に着陸したこともある。
この日の記念セレモニーは、空港内出発ロビー搭乗ゲート前で実施。日本航空の執行役員を務める林浩一北海道支社長や蝦名大也釧路市長、釧路町村会の会長を務める棚野孝夫白糠町長、木村英也釧路総合振興局長らによるテープカットや折り鶴型の紙飛行機を飛ばすセレモニーなどが行われた。
その後、午前10時10分発の羽田行きJAL540便の搭乗者に対し、スタッフから音別町の特産品フキで作った和紙「富貴紙」を使用した記念搭乗証明書や釧路銘菓「釧羽鶴」、オリジナルボールペンなどの記念品が手渡された。
就航から半世紀を迎え、林支社長は「コロナという苦しい時期が続いたが、ようやく前の状態に戻ってきた。きょうから、またこの先10年、20年と心を込めて一便一便運航していきたい」。蝦名市長は「50年という月日の中でさまざまな交流が生まれた。この地域を国内、世界へ発信していただき、本当に感謝している」と話していた。
空港内では関連行事として、就航した当時の釧路新聞や歴代客室乗務員の制服展示なども行われている。
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