アニメや人形劇で学習 様似小4年生 認知症サポーター養成講座【様似】
【様似】町保健福祉課が主催する「様似小学校認知症サポーター養成講座」が7日、様似町立様似小(鈴木輝光校長)体育館で開かれた。4年生児童22人を対象にアニメや人形劇による講座で、児童たちにわかりやすく認知症高齢者の状況を伝え、理解を促した。
核家族化を背景に、祖父母とともに暮らす子どもは減少傾向にある一方で、高齢化により認知症高齢者はさらなる増加が見込まれており、次世代を担う若者が、学童期から高齢者や認知症について学びを深める福祉教育の重要性は高まってきている。
町では、2014年から同講座を通して、高齢者や認知症という言葉に触れることで関心を持つきっかけとし、学んだことを家庭と共有しながら認知症の人にやさしい地域づくりに取り組んでいる。講座の運営は、町保健福祉課の職員や認知症サポーター、町内で活動している人形劇サークルかくれんぼのメンバーらで行っている。
はじめに、認知症についてのアニメーションを視聴したあと、保健福祉課の髙橋和宏社会福祉士が「年をとったら、どうなると思う?」と問い掛けながら、スライドを使って、認知症のメカニズムや状況を説明。そのうえで、「やさしくする、怒らない、困っていたら助けてあげるの3つを心掛けてほしい」と伝えた。
このあと、人形劇「ポンタの良い対応・悪い対応」と「おばあちゃんの時間旅行」を観賞し、認知症の行動や状態を理解したうえで、認知症高齢者への対応を学んだ。
講座終了時には、認知症に関する正しい知識を伝えたり、認知症患者やその家族をできる範囲で支援する認知症サポーターの証「オレンジリング」を受講した児童全員に配布した。
大久保眞歩さんは「お年寄りが増えて、認知症の人が増えていることを知った。困っているお年寄りにはやさしく声をかけてあげたいと思った」と話していた。
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