HAP 空港周辺で短時間観光構築 苫小牧、千歳両市らと意見交換
北海道エアポート(千歳市、HAP)は16日、新千歳空港の運営に関する協議会(会長・原田浩信HAP新千歳空港事業所長)を新千歳空港の国際線ターミナルビルで開いた。HAPと苫小牧、千歳の両市、経済界、観光団体の関係者ら10人が参加し、空港周辺の観光強化や人手不足の解消などで意見を交わした。
道内7空港を管理運営するHAPと空港所在地の自治体で結ぶ「パートナーシップ協定」に基づく取り組み。新千歳は苫小牧、千歳両市、両商工会議所、観光協会・観光連盟などと構成する協議会を年2回開いている。
原田会長は冒頭あいさつで、新型コロナウイルス禍から順調に回復している旅客需要や、次世代半導体製造ラピダス(東京)の千歳進出に触れた上で「交流人口や新千歳の利用の増加に向けて取り組み、地域の活性化に寄与する」と強調した。
意見交換は非公開で行われ、終了後にHAPが概要を説明。交流人口を拡大するため苫小牧、千歳で短時間で回れる旅行「ショートトリップ」の構築、新千歳で課題となっているグランドハンドリング(地上支援業務)不足の解消などについて情報を共有した。
また、HAPが新千歳の航空概況を報告。旅客数は、国内線が「コロナ前」の水準までほぼ回復し、国際線も六つの国と地域を結ぶ路線が再開。このうち中国本土と結ぶ旅客定期便は現在、北京、上海線が再開しているが、新たに天津線が19日に復便する。
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