伝統のばちさばき披露 「静内染退太鼓」 発足35周年記念祝賀会【新ひだか】
【新ひだか】静内染退太鼓発足35周年記念祝賀会が11日、静内エクリプスホテルで行われ、伝統文化を伝える「静内染退太鼓」に約100人の来場者が発足35周年を祝い、太鼓演奏を楽しんだ。
「静内染退太鼓」(北川皓一代表)は1975年(昭和50年)当初から活動していた静専太鼓を母体に1989年(平成元年)に再編。染退は静内川の昔の名称で、多くのサケがそ上する豊かな川にちなみ、町の発展を願って名付けられた。
現在、会員は小学3年から中学、高校、一般の12人。毎週木曜日午後6時から9時まで町公民館で活動。躍動感あふれる動きと小気味良く刻まれる早いリズムが特徴で、馬やシャケ、クマなど静内の自然にまつわる曲のレパートリーを多数持つ。和太鼓を通じた健全な青少年の育成にも力を入れており、あいさつや声出しなど基本的なことから北川代表が指導を行っている。
伝統の力強いばちさばきが評判となり、道内各地のイベントで和太鼓演奏を披露しているほか、新ひだか夏まつりには道内各地から和太鼓団体が参加する和太鼓フェスティバルを企画。町内のまつりや式典などイベントにも参加し、幅広い活動を展開している。
オープニングでは、静内染退太鼓の力強いリズムの「出陣太鼓」が披露された。
開会で蚊野好之会長は「35年の節目を迎え、時間の許す限り、太鼓を聴きながら歓談していただきたい」とあいさつ。来賓あいさつでは、堀井学衆議院議員や松森剛北海道太鼓連盟会長、福嶋尚人町議会議長らがお祝いの言葉を述べ、久保田達也教育長が乾杯の音頭。
「山彦太鼓」「子熊」「静内開拓物語・序章『波』」「染退川風神渡り打ち」などを披露し、来場者たちは太鼓の音圧を体いっぱいに感じながら、華麗で力強いばちさばきの数々に拍手や掛け声を送っていた。
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