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十勝毎日新聞

侵入事件受け訓練 通報や取り押さえ 病院職員と帯広署【芽室】

病院職員の通報で駆け付けた署員が不審者役を取り押さえた訓練

 帯広署(工藤博光署長)と公立芽室病院(研谷智院長)は13日、同病院で、不審者の侵入に対応する訓練を行った。10月に院内で起きた建造物侵入事件を受け、同病院が依頼した。病院職員ら約40人が参加した。

 前半は同署芽室交番の署員が不審者に扮(ふん)し、3階の病棟に侵入。看護師など6人が対応し、「院長と話したい」などと話す不審者をなだめている間に別の看護師が110番通報した。病棟に入り込もうとする不審者を看護師らが抑えている間に、署員が到着。犯人を取り押さえた。

 後半は署員が訓練の振り返りを行い、刺股(さすまた)の使い方をレクチャーした。署員が「不審者と判断する」「応援を呼ぶ」「通報する」のステップを紹介し、「発見した人が一番重要。皆さん一人一人が第一発見者になる可能性がある」と話すと、職員は真剣に聞き入っていた。また、刺股は2人で挟み込むように使用するのが有用だと助言し、職員が参加して実演した。

 同病院では10月15日夕、酒に酔った男が病棟4階の通路に侵入して逮捕された。芽室交番の諸戸秀光警部補は「皆さん芽室は大丈夫という安心感があるかもしれないが、不審者はどこにでも現れ得る。油断せず危機感を持ってもらいたい」と話した。研谷院長は「多くの職員が参加し情報共有ができてよかった。来院者や職員の安全を確保できるよう努めたい」と話していた。

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