松前の姉妹都市・福島県伊達市からハナモモ 締結40周年を記念【松前】
【松前】2024年に迎える町と福島県伊達市の姉妹都市締結40周年を前に同市からハナモモの木180本が贈られることが決まり、松前公園内で準備が進められている。町内の2社が植樹予定地の整備をボランティアで実施。来年は町制施行70周年の節目も重なることから、松前さくらまつりの開幕に合わせて植樹し、両市町の末永い友好を誓う。
同市との縁は江戸後期の1807年、蝦夷地が幕府直轄となり、松前藩を梁川の地に転封し、1821年に復領するまで松前家が同地を治めたことに始まる。町は1984年に旧梁川町と姉妹都市を締結。2006年に市町村合併で同県伊達市が誕生し、11年に新たに提携を結び直し、現在も両市町間でイベントの相互往来がある。
84年の姉妹都市締結時には同市のやながわ希望の森公園に松前から贈られたヤエザクラが植樹された。モモを特産とする同市から今回、観賞用のハナモモが贈られることになり、来春のさくらまつりの開幕日に植樹祭を開催予定で、町民と節目を祝う計画だ。
松前公園内でボタン園があった場所の約1ヘクタールに移植する計画で、整地には地域貢献の一環として町内2社が協力。10月中旬から造林業のニシモク(西川敏郎社長)が約50本あった雑木を伐採し、今月3日からは土木業の三協機械建設(早瀬智幸社長)が抜根作業を実施。同中旬に完了する見通しだ。
予定地は桜のトンネル近くで、花の見頃には多くの町民や観光客が訪れる。町商工観光課は「ハナモモの花の時期はサクラとも重なるので楽しんでもらえるのでは」と期待している。
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