芸術文化に親しみ交流 えりも 4年ぶりに町高齢者教室生大会【えりも】
【えりも】町内各地域の高齢者教室生が一堂に会する「町高齢者教室生大会」が4日、4年ぶりに通常開催され、55人が参加して、講演やアトラクションで芸術文化に親しみ交流を深めた。
主催者あいさつで川上松美町教育長は「今年は、えりも岬緑化事業が70周年を迎え、近隣町からの小学生に中・高校生も参加して記念植樹で祝った。古里の素晴らしい取り組みが永遠に継続されることを願う」と期待した。
この後、「おいしく役立つ日本茶の知識と淹れ方」をテーマに、玉木康雄日本茶インストラクターリーダーが講演。日本茶の淹れ方の基本では、「茶の種類を知り、味と成分にめぐりあう、茶器の選択も大切。水を吟味し、湯を良く沸かす」などと話し、湯の温度・急須の扱い、浸出タイミングなども紹介。茶の成分と効果・効能では、「カテキン類は血圧の上昇を抑制できる。テアニンは血圧降下や脳・神経機能の調節。カフェインは、眠気防止、利尿作用に効能がある」など解説した。また、会場の7人が代表して全国品評会で受賞レベルの茶を試飲した。
町教委の「えりも宝」探しアンケートでは、子どもの頃に食べた料理、 思い出の風景、えりもにとって大切なものなどの各項目を全員が熱心に記載した。
アトラクションは、歌露和太鼓・西風の3人が宝くじ財団の支援で新調した和太鼓で「北の灘」、などを勇壮に打ち鳴らし、中山流民俗舞踊・木の実会は「あんたの河津節」などを優雅に舞い、アンコールには「古里津軽節」で応じた。
閉会で、浜波賢町老人クラブ連合会長は「日本茶の知識を学べたので健康な日々に役立てよう。アトラクションでは心に潤いを与えてもらえた。これからも健康な日々を送ろう」と呼び掛けた。
会場には、町郷土資料館所蔵の昭和初期のアナログ写真が展示され、参加者たちは懐かしそうに見入っていた。
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