「プラザ緑風」露天風呂拡張やミストサウナ新設 25年4月開業目指す【士幌】
士幌町は、しほろ温泉プラザ緑風(町下居辺西2線134)の再整備に向けた基本構想案をまとめた。露天風呂の拡張や、保温効果が高く、肌の潤いを向上させるミストサウナなどを備えるほか、子育て世代が気軽に利用できるように授乳室、べビーコーナーなどを設ける。今年度中に実施設計、2024年度にリニューアル工事を行い、25年4月の開業を目指す。
プラザ緑風は第三セクターの「ベリオーレ」が運営。士幌市街から東に約10キロの場所にある。町民の保養や交流の場として2001年10月に開館。敷地面積は1万3911平方メートル。鉄筋コンクリート造り3階建てで、同年8月に閉館した町営温泉施設「緑風荘」の一部施設(別館)と渡り廊下でつながっている。
源泉掛け流しの天然モール温泉が人気で、町産業振興課によると、開館時から今年9月末までの入浴者数は約230万人を数える。
ただ、施設は築22年が経過していることから、老朽化が目立ち、設備の故障が頻発。その都度、修繕を繰り返してきた。
このため、町はこれまでの町議会やまちづくり懇談会に参加した町民などの意見や要望を踏まえた上で、再整備に向けた検討を進めてきた。
構想案によると、大浴場には滑らない床を取り入れ、寝湯を新設。現在の客室15室はバリアフリーを意識し、入り口段差を極力解消する。オートロック式ドアも設置する。
省エネを考慮して太陽光発電を導入し、二酸化炭素排出量を減らす。隣接する築46年の旧館は耐震性に問題があるため取り壊す。
高木康弘町長は「近年の旅のスタイルを考えて、施設の魅力をアップした。何度でも来てもらいたい」と話している。
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