北大ガゴメ「とろろ昆布」発売 函館・マリンイノベ社【函館】
海藻の分析・製品化を手掛ける北海道マリンイノベーション(函館市弁天町、布村ひろみ社長)は、北大ガゴメを使った新商品「とろろ昆布」を、今月から発売した。消費者が手に取りやすい商品を求められ開発したもので、同社は「既存のとろろ昆布に比べ、とろみのある食感と口溶けが良い」とPRしている。
ガゴメは通常、大きくなるには2年掛かるとされ、北大大学院水産科学研究は独自の栽培技術を開発し、養殖期間を3分の1に短縮。フコイダンの量を2倍以上含んでおり、同社は函館市根崎、椴法華、鹿部町の漁師と契約栽培で年間1トン(乾燥重量)の取引を行っている。
北大ガゴメを活用し、同社はこれまで「北大石鹸(せっけん)」「細切り昆布」「プレミアム粉末」「とろみ醤油(しょうゆ)」「石鹸」を商品化しており、北大ガゴメの良さを広めるため商品の充実に力を入れている。とろろ昆布の商品化は初めて。
とろろ昆布は、梶原昆布店(豊川町)に製造委託し機械で作る。コンブを重ね断面を削っており、北大ガゴメは付着物が付く前に水揚げするため身が薄く、本来とろろ昆布には向かないが、身が厚いコンブを選ぶなど工夫を凝らしている。
同社によると、水溶性食物繊維のアルギン酸やフコイダンを豊富に含んでおり、継続して食べることで、腸内環境を整え、免疫力を高める効果などが期待できるという。
同社取締役の布村重樹さん(63)は「細切りや粉末は食べ方が分からないというお客も多く、取引店から『分かりやすい商品がほしい』との要望が強かった。とろろ昆布は約1年掛けて完成。口溶けが良く、とろみ感も抜群なので、健康志向の人にぜひ食べてほしい」と話す。
とろろ昆布は、機能性を含む商品として道の「ヘルシーDо(ドゥ)」認証を受けている。
1袋30グラム入り777円。道産品アンテナショップ「えぞりす」(キラリス函館内)、エルムの森ショップ(北大構内)で販売し、今後販路拡大を目指す。オンラインショップでも扱う。問い合わせは同社(0138・84・8240)へ。
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