リニューアルから10年 12月28日まで記念展 モヨロ貝塚館
【網走】国の史跡、モヨロ貝塚とオホーツク文化を紹介する施設「モヨロ貝塚館」が今年、リニューアル10周年を迎え、記念企画展が12月28日まで同館で開かれている。
同館は、郷土博物館の分館として1966年に建設。地下を掘り込んで貝塚の地層を再現した展示室が大きな特長となっていた。
市は同貝塚の整備計画を立て、モヨロ貝塚館はその中核施設として位置づけられたことから、建て替えに着手。13年に、約2年の工事期間を経て完成した。
木造で地上2階、地下1階。延べ床面積は600平方㍍。1階は映像やジオラマを使った貝塚とオホーツク文化の紹介コーナー、2階は出土品や復元した遺構などを置き、当時の人たちの暮らしぶりを紹介している。
前施設の特長でもあった、地下を掘り込んだ地層展示はそのまま残されている。
このリニューアルから10年を迎え、近年のオホーツク文化研究の成果を展示、解説することで、改めてモヨロ貝塚の特徴を紹介するのが同展のねらい。
会場には、クマや海獣をかたどったミニチュア像、大陸や本州から渡来した古代貨幣や青銅製の帯飾り、擦文文化と接触して生まれた融合土器など、標津から枝幸まで海岸沿いに広がるオホーツク文化の主な遺跡からの出土品、約50点を展示している。
特に、トコロチャシ遺跡跡(北見市常呂町)、ホロベツ砂丘遺跡(宗谷管内枝幸町)から出土したというミニチュア像は、モヨロ貝塚から出土したミニチュア像との共通点も見られ、来館者も興味深く見入っていた。
また、骨製のバックルやラブレット(口ピアス)などの装身具はモヨロ貝塚から出土したもので、来館者は生活とは直接関わらない「楽しみ」ともいえる当時の人たちのファッションに、現代人との共通性を見いだしていた。
同展は一般300円、高校・大学生200円、小中学生100円の通常入館料で観覧できる。
関連行事として、25日午前10時から会場で展示説明会が開かれる。定員20人で、参加申し込みは24日までに郷土博物館(☎0152・43・3090)へ。
関連記事
清流日本一 美化続け32年 「歴舟川守る会」解散【大樹】
大樹町の町民有志で構成する「歴舟川の清流を守る会」(奥田眞行会長)の解散総会が25日、町経済センターで開かれ、「清流日本一」を町内外に発信した32年間の活動にピリオドを打った。奥田会長は「高齢化...
満開のツツジ楽しむ 義経鍋や催しも【本別】
「第66回本別山渓つつじ祭り」(実行委、町観光協会主催)が28日午前10時から、義経の里本別公園で開かれた。好天のもと、町内外から多くの人が訪れ、満開のツツジを愛(め)でながら食やステージイベ...
道の駅でハマナス味のソフト登場 ジャムをトッピング【浦幌】
道の駅うらほろ(浦幌町北町16ノ3)に、町で栽培したハマナスのジャムを使った「ハマナスソースのソフトクリーム」が登場した。 ハマナスを使った化粧品「rosa rugosa(ロサ・ルゴサ)...
函館の面影、貴重な写真で 熊谷孝太郎と間世潜の特別展 道立美術館で開幕【..
道立函館美術館(辻俊行館長)の今年度最初の特別展「熊谷孝太郎 間世潜 時の彼方へ 函館から」が27日、同館で始まった。道南にゆかりがあり、大正から昭和にかけて活躍した2人の写真家が伝える約21...
歴史ある空間で特別な時間 五島軒のカフェがオープン【函館】
函館の老舗レストラン・五島軒(若山豪社長)は27日、末広町の本店1階で新業態となるカフェ「ブリューネ&エリザベス」の営業を始めた。 カフェは宴会の待合室として利用していたロビーを活用。店...
CATEGORY記事カテゴリー
MEDIA参加新聞社
ARCHIVE月別記事リスト
RANKINGアクセスランキング
- 週間アクセス
- 月間アクセス
-
1
室蘭、登別で出店盛ん スーパーや飲食、衣料品店続々【室蘭、登別】
2ライトアップ初日を楽しむ 函館公園と五稜郭公園で花見電飾【函館】
3函館が舞台「名探偵コナン100万ドルの五稜星」公開始まる 関連イベントも盛り上がる【函館】
4桜雲包む最北の城下町 松前さくらまつり開幕【松前】
5丹頂市場 来月6日新装開店 カフェや炉端楽しんで【釧路市】
-
1
米粉100%使用シフォンケーキ開発 函館のカフェ【函館】
2函館が舞台「名探偵コナン100万ドルの五稜星」公開始まる 関連イベントも盛り上がる【函館】
3丹頂市場 来月6日新装開店 カフェや炉端楽しんで【釧路市】
4室蘭、登別で出店盛ん スーパーや飲食、衣料品店続々【室蘭、登別】
5森町地域おこし協力隊に元プロ野球選手の吉田さん着任【森】