白神岬から飛び立つヒヨドリの群れ（提供）

　【松前】秋が深まり、野鳥の飛来地として知られる道内最南端の松前町の白神岬周辺では、秋の風物詩ヒヨドリの渡りが見られる。 渡りは穏やかな早朝に比較的によく見られる。「ピーヨ、ピヨ」とさえずる小さな群れが、あちこちの山影から姿を現してやがて合流して約５００から１０００羽の大群になる。

　集団は分かれたり合流したりを繰り返し、やがて海面スレスレに大きな群れで移動する。これらの行動は天敵のワシやタカなどから身を守るためといわれる。

　この命がけの越冬のための海峡渡りのドラマに魅せられ、週末になると多くの野鳥ファンが訪れている。渡りは今月中旬まで見られる。