過去最高の来場者数、売り上げを記録したまるごと根室直送市(根室市提供）

　【根室】ねむろ水産物普及推進協議会（愛称・まるごと根室）は、根室振興局と共催で札幌市の道庁赤レンガ庁舎前庭で開催した「まるごと根室直送市」の実績をまとめた。コロナ禍で昨年度までの３年間は物販のみだったが、今年度は根室さんまロール寿（す）司（し）、いわしロール寿司の販売を再開したこともあり、来場者数は約８０００人、売り上げは約１１００万円といずれも過去最高を記録した。

　直送市は１０月２７～２９日の３日間の日程で開催。預かり社を含め１４事業者が出展し、花咲ガニ、北海シマエビ、冷凍サンマ・ホタテ玉玲、開きホッケ、昆布製品、タコ加工品、根室の地酒「北の勝」など２６４種類の商品を販売した。

　初日のテレビ放送の効果もあり、２日目には販売開始前から４００人以上が列をつくり、呼び水となった箱売りサンマのほか、花咲ガニや北海シマエビを中心に多くの人が商品を買い求めた。

　また、中国の禁輸措置に伴い、道産ホタテの消費拡大を図るため特設ブースを設け、根室特産品販売ブースで１０００円以上買った人に先着で貝付きホタテ２枚を無料配布。配布を目当てに翌日も来場して１０００円以上商品を購入する人やホタテを買い求める人も多く見受けられたという。

　事務局の市水産振興課は「まるごと根室直送市が札幌市のイベントとして定着したことや、根室産品に対する認知度の高さを改めて認識することができた」と話している。