厚岸漁協直売店で販売が始まった「弁天かき」

　【厚岸】厚岸生まれ、厚岸育ちのブランド「弁天かき」が１日から、今シーズンの出荷が始まった。厚岸漁協直売店（塚田整店長）では２日、店頭販売を開始。訪れた地元住民や観光客らが次々と買い求めた。

　弁天かきは、ホタテの貝殻に厚岸産種ガキを付着させた人工種苗で育てるもので、貝飼育から本養殖まですべての行程を町内で行う純厚岸産。ぷっくりとした身と濃厚な甘味が特長で、同漁協が種ガキを自前供給できる手法としてブランド化を進め、２０１６年から出荷している。

　 同漁協地方卸売市場で１日に行われた初競りでは１７３０個を上場。最上クラスのＡ５（１７０㌘以上）からＡ２（１１０～８０㌘）まで、２６３円から１４５円、むき身は４・８㌔で大きさ別に１㌔当たり８５００～７０００円の値が付いた。塚田店長は「価格は昨年よりやや高め。弁天かきは身入りの良いものを選んで出荷される。水温も落ち着き回復傾向なので、多くの人に味わってほしい」と話している。取り扱いは来年６月まで。