商品化へモニターツアー 白老の魅力を詰め込む
白老町の魅力を詰め込んだ旅行商品の検証を兼ね、同町内を巡るモニターツアーが10月29日と11月1日に行われた。札幌市などから各日3人が参加し、同町のNPO法人ウレシパの杜(もり、山田和子理事長)のメンバーらのガイドでアイヌ文化の魅力などに触れた。
旅行の商品化は白老観光協会が実施を目指している事業で、道観光振興機構(札幌市)の「地域の魅力を生かした観光地づくり推進事業」に採択された。モニターツアーは、事業を受託したウレシパの杜が催行に向けて企画。白老の自然やアイヌ文化を楽しめる内容を盛り込んだ。
ガイドは、ウレシパの杜の山田理事長(65)とアイヌ文化に関するガイド育成や観光コンテンツづくりなどに取り組むネプキ(平取町)の山田桜子代表(29)。参加者は車に分乗し、10月29日はウレシパの杜を散策し、ポロト湖でカヌーを体験した。1日は、社台のカフェ「ミナパチセ」でサケのチタタプ(すり身)作りと試食を楽しみ、仙台藩元陣屋資料館にも立ち寄った。
2日間共モニターとして参加し、チタタプ作りでは包丁を握った札幌市の全国通訳案内士、益山彩さん(53)は「白老の暮らしを身近に感じ、先住民の皆さんの精神性に触れて共感ができる旅」と語った。山田理事長は「旅人、町民、ガイドの間で対話することで新たな発見が生まれ、印象に残る旅にできる」とし、少人数での受け入れの重要性を強調した。モニターツアーで出された提案や意見は今年度内にまとめ、来年度以降の旅行商品化を目指すという。
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