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苫小牧民報

高齢者のペット問題解決へ 有志らが募金活動 苫小牧

飼い主の急な入院でペットが取り残されるなど、高齢者のペット飼育を巡る問題の解決に向け、苫小牧市内のケアマネジャー(介護支援専門員)の有志らが募金活動に乗り出した。集まった善意は、世話を受けられなくなった猫を保護し、新しい飼い主を探す市内の保護団体「ねこのかくれざと」に寄付する。4、5両日も午前10時から午後4時ごろまで、MEGAドン・キホーテ苫小牧店(木場町)で募金を呼び掛ける。

猫の保護活動に募金を呼び掛けるケアマネジャーら(提供)

 活動を始めたのは、拓勇東町の鈴木美里さん(46)ら、自宅で暮らす高齢者のケアに携わる4人。

 鈴木さんは数カ月前、高齢女性が2匹の野良の子猫に自宅で餌を与えている場面に遭遇。インスタントラーメンやふりかけご飯など健康を害するリスクの高い食べ物で、「女性はとてもかわいがっていたが、認知機能の低下からか適切な飼育ができず、猫はいつ死んでもおかしくない状態」だった。

 また、飼い主の施設入所や急な入院、死亡などでペットが取り残され、ケアマネジャーや地域包括支援センターの担当者らが対応に追われたり、野良猫に餌を与えるうちに増え続け、地域内でトラブルになったりするケースが増加している。

 鈴木さんが「ねこのかくれざと」の藤田藍代表に相談したところ、同様の相談が市内各所から寄せられていることが分かった。さらに、経済的困窮で保護費用を払えない高齢者も多く、団体の費用負担が増していることを知り、「高齢社会が抱える課題を一つの団体が背負うのはおかしい」と仲間に声を掛け、資金面の支援を始めた。

 初回は10月28、29の両日、同店の協力で実現。2日間で8万円を超える募金が集まったという。鈴木さんらは募金活動をしながら多くの市民に問題を知ってもらい、支援や協力の輪を広げたい考えだ。

 藤田代表は「現在200匹近くの猫を保護しており、団体としても限界状態。支援は本当にありがたく、地域の問題として、まち全体で考えてもらうきっかけになれば」と話している。

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