オンデマンドタクシー実証実験 市民の新たな移動手段に【根室】
免許返納者や交通不便地域に居住する市民の新たな移動手段として「AIオンデマンドタクシー(予約運行型乗合タクシー)」の実証実験が2日スタートした。JR根室駅を中心に、半径2㌔圏内に設けた215カ所の仮装停留所間を移動するジャンボタクシーで、2日現在市民約40人が登録している。
AIオンデマンドタクシーは、主に「バス停までの距離が遠い」「バス路線がない」といった公共交通不便地区の居住者や運転免許証返納者の新たな移動手段として注目されており、市の実証実験は根室ハイヤーと中央ハイヤーの2社が輪番制で、ジャンボタクシー1台(定員9人)を運行する。
実験運行はCommunityMobility(コミュニティ・モビリティ)社が提供する「mobi(モビ)」システムを使い、11月30日までの月~土曜日(日祝日休み)、運行時間は午前8時~午後6時。
予約は電話かスマートフォンのアプリで行う。予約が成立すると人工知能(AI)が自動的に最適なルートを選んでドライバーの端末に伝達。定員内であれば同じルートの利用者と乗り合いとなる場合も。スマホ用のアプリをダウンロードしている市民は約40人。
料金は、30日定額乗り放題プラン1人5000円で家族は1人500円。4人家族なら3人分1500円増の6500円。回数券プランは6回券が1500円、1回は中学生以上300円、小学生150円、未就学児は無料。支払い方法は現金かクレジットカード。
この日は根室市役所前で車両やシステムがお披露目された後、試験運行を開始した。問い合わせは市総合政策室0153(23)6111、内線2253へ。
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