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十勝毎日新聞

今度は親子でヘアドネーション 札内北小5年の広瀬さん【幕別】

 病気や事故が原因で髪を失った人に自身の髪をウイッグにして寄付する「ヘアドネーション」で、2年ぶりに協力しようと、幕別札内北小5年の広瀬寧郁(さいか)さん(11)が9月30日、腰まで伸ばした髪を約40センチ切った。母親のあゆみさん(35)も人生初のヘアドネーションに向け2週間前に約40センチ散髪してきたといい、2人は「髪で困っている人の助けになればうれしい」と話している。

切った髪を手に笑顔を浮かべる広瀬さん

 広瀬さんは、6年前に亡くなった祖母のせつ子さんが白血病の治療で髪が抜け落ちていく姿に心を痛めたことや、人気ユーチューバー「フィッシャーズ」のメンバーがヘアドネーションをする動画を見たことがきっかけで、「私もやりたい」と関心を抱いたという。

 2年前にはヘアドネーションをするため、活動に賛同する町内の美容室「nico」(渡邉正代表)で、生まれてから伸ばし続けてきた髪を40センチほどバッサリ。散髪までの2年間は前髪だけあゆみさんに切りそろえてもらい、後ろ髪を伸ばし続けていた。

 今回も同美容室で渡邉代表(41)にカットを依頼。最初は緊張した顔つきの広瀬さんだったが、長く、きれいな髪をはさみで手際よく切りそろえていく渡邉代表の技術を体感し、すぐさま安心した様子。サービスで炭酸泉を使用した頭皮マッサージも受け、カット後には「すごい軽くなった」と笑みをこぼした。

 広瀬さんがヘアドネーションを始めたことから「一緒にやってみよう」と考えたあゆみさんも2週間前に同美容室で、4年間伸ばした髪を切った。髪はヘアドネーション団体「JHD&C」に寄付し、医療用ウイッグとして活用される。同団体は31センチ以上の髪の毛を受け入れている。

 2人は今後について、「また長くなったらヘアドネーションを考えたい」と、意欲を見せていた。

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