青蘭飛躍に期待、フェリー2日就航 室蘭で開設記念式典、船社や経済界が新航路誕生祝う【室蘭】
あす2日の青蘭フェリー就航を前に、運航する津軽海峡フェリー(函館市、村上玉樹代表取締役社長)は9月30日、室蘭港フェリーふ頭に停泊している「ブルーマーメイド」船内で、航路開設記念式典を開催し、関係者が航路誕生に期待を膨らませた。
同社や室蘭市、地元経済界を中心に約80人が出席。
村上社長はあいさつで、青蘭フェリーの軌跡などを振り返り「フェリー事業者には地域経済を発展させる使命があり、室蘭と青森に中距離フェリーを就航させることで、物流や運送業界の2024年問題に対応できる」と述べた。
来賓を代表して、北海道運輸局の川路勉次長は「連携して本州からの修学旅行誘致に取り組みたい」、青山剛市長は「航路が末永く続くよう、増便にも期待して発展させたい」と祝辞を寄せた。
村上社長や青山市長ら12人によるテープカットで新航路開設を祝った。
一般向けの船内見学会なども行われ、地域住民らが大勢訪れ、港まちにふさわしいフェリーの内外を見て回った。
式典終了後、報道陣の取材に応じた村上社長は「道内全域に航路利用のアプローチをしており、現在青森-函館を結ぶフェリーを利用している事業者の3~5割が青蘭を利用する意向。本州から入る荷物の7割は札幌に向かうことから、室蘭に到着する便の意味合いは大きい」と強調。観光面でも「本州からの誘客がポイント。札幌にも近いことから、利便性向上につながる」と期待した。
ブルーマーメイドは2日午後8時、第1便が室蘭港を出発する。青森港には3日午前3時着。青森発の第1便は3日午前9時。同日午後3時45分に室蘭に到着する。日曜日の室蘭発と月曜日の青森発は運休。
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