栽培や販路 情報交換 ラッカセイサミット【芽室】
落花生の生産などに関わる人たちが一堂に会する「北海道ラッカセイサミット」が18日、町内の圃場(ほじょう)や町中央公民館などで開かれた。十勝開催は4年ぶりで、道内外から約50人が参加し、生産の工夫や販路拡大に向けた取り組みなどを情報交換した。
拓殖大学北海道短大(深川市)主催。近年、道内でも栽培産地が出てきたことを受け、2016年から夏と冬の年2回開催している。
この日は、岩見沢の生産者や、6年ほど前から産学官などが連携し栽培を進める山形県金山町の関係者らも参加。7月発足したJAめむろの芽室町落花生生産組合(11戸)の藤井信二組合長と高田昌樹監事の圃場を視察し、2人から収穫の機械化や、適切なマルチ(農業用ビニール)の調査などについて報告を受けた。
公民館で行われた情報交換では、同組合の鈴鹿哲也副組合長が取り組みを報告。また、金山町の関係者や、国内主産地である千葉県の事例も発表された。参加者からは北海道に合う品種提案を求める声や、品質を左右する乾燥へのポイントを聞き合う場もあった。
十勝での産地化を主導する藤井組合長は「年月をかけ、仲間も作付面積を増やしてきたこと、機械化や道立の研究機関と連携したデータ取りなど、栽培効率を高める試みなどもアピールできた」と話していた。
芽室町や十勝グランナッツ合同会社(帯広、田中一郎代表)のメンバーも参加した。
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