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函館新聞

AIや健康について発信 はこだて国際科学祭始まる【函館】

「科学屋台」でモニターに表示される毛細血管に興味津々な親子

 「はこだて国際科学祭2023」(サイエンスサポート函館主催)が19日、シエスタハコダテをメイン会場に始まった。27日までの期間中「健康」をテーマに28のプログラムを予定する。初日のメイン会場では、4年ぶりの「科学屋台」やAI(人工知能)をめぐる対話などの催しが開かれた。

 科学屋台は短時間で楽しめる科学の体験展示で、初出展の浅井ゲルマニウム研究所(函館市鈴蘭丘町)のブースでは、顕微鏡からモニターに映し出される指先の毛細血管と、その中の血流の動きに、親子連れらが息をのんでいた。函館大付属柏稜高校理科研究部は健康食品に活用される海藻「ダルス」の研究成果を発表した。

 「aiEDU JAPAN」は、同団体が翻訳・公開を目指すオンライン教材を活用し、コーディネーターと参加者13人がAIのメリットと危険を巡り議論を交わした。参加した函館市医師会看護専門学校2年の田吉優樹さん(19)は「AIの可能性と危険について考えるいい機会になった」と話していた。

 メイン会場では、26日の午前10時から「健康」をめぐり来場者が対話する「リベラルアーツカフェ」、最終日の27日には午後4時から函館市の健康系アプリ「ハコビット」などの未来の形について考える「科学夜話スペシャル」を予定。サイエンスサポート函館の美馬のゆり代表は「AI時代に問われる科学リテラシーを身につける機会にしてほしい」と来場を呼び掛けている。

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