湯の川の夜空を照らした花火大会（１９日午後７時５５分ごろ）

　晩夏の函館を彩る「第５８回函館湯の川温泉花火大会」（実行委主催）が１９日夜、函館市湯川町の松倉川河畔で行われた。大勢の来場客が夜空を焦がす約３０００発の花火を楽しみながら、過ぎ行く夏を惜しんだ。

　例年約５万人が足を運ぶ湯川地区の一大イベント。この日の函館は最高気温２７・６度と、ここ数日の暑さが和らいだ。午後から時折小雨がぱらついたが同６時には雨も上がり、絶好の花火日和に。会場周辺は浴衣姿の女性や家族連れなどでごった返した。

　プログラムは３部構成。スターマインをはじめ、水中花火やヒット曲に乗せた花火など趣向を凝らした光のショーが繰り広げられ、観客から歓声が上がった。

　同市湯川町の森田千尋さん（２８）は根崎公園から観覧し、「きれいだった。人出が多く、湯の川が盛り上がって良かった」と笑顔。カナダ・バンクーバーから訪れたトーマス・ターレン・ターヤルさん（２８）は「函館では初めて花火を見たが、とても美しかった」と話していた。