北海道ニュースリンクは北海道の参加新聞社がニュース・イベントを配信するサイトです

網走タイムズ

大阪の高校生、網走で学ぶ 東京農業大学「高大連携プロジェクト」

 【網走】東京農業大学の高大連携による教育プログラムが網走市内で行われ、参加した大阪の高校生たちが、大学生らとともに網走を調査、探求するプロジェクトに取り組んだ。

 プロジェクトは、オホーツク地域の農業を題材に、市内農家の視察やヒアリングを通じ、農業と自身の生活のつながりを学ぶ「オホーツク学」、市内の生産や加工、流通の観点から課題を発見し、課題解決を探る「網走探求プロジェクト」の2つ。

 オホーツク学は大阪高、大阪国際中高、ヴェリタス城星学園高の生徒たち42人が参加。7月26日から29日まで3泊4日の日程で網走を訪れ、市内でのフィールドワーク、またオホーツクキャンパスで学生と交流した。

 網走探求プロジェクトは香里ヌヴェール学院高、追手門高、大阪星光学院高のから34人が参加。7月26日から31日まで網走に滞在。「未利用資源(ビノスガイ)」「環境と調和(エゾシカ)」の2グループに分かれ、現地調査やグループワークに励んだ。

 各プロジェクトとも、最後に同大オホーツクキャンパス大講義室で、最終報告会が開かれた。

 網走探求プロジェクトの報告会には、同大学長を務める江口文陽理事長をはじめ水谷市長、網走市観光協会の小澤友基隆会長なども出席。地元の立場でそれぞれの報告に耳を傾けた。

網走探求プロジェクトの成果を発表する大阪の高校生たち

 報告会の後、江口理事長は「新しいものを始める時は、五感を大切に。今回、チームを組んで取り組んだことが、将来のステップアップの一部になってくれれば」と総評。「自分1人だけでは、無限の可能性を広げられません。将来のキャリアデザインをしっかりと考え、大きく成長してください」と、網走での経験を生かした将来に期待を込めた。

 最後に、江口理事長と、生涯教育に取り組むNPO法人「学美舎(まなびや)」を立ち上げた香里ヌヴェール学院の池田靖章校長の連名で高校生に修了証を授与した。

 記念撮影では、高校生も最初は緊張していたが、カメラマンからの「笑顔で」というリクエストに、プロジェクトを成し遂げた充実感も手伝ってか、高校生の表情が一気に緩み、みな最高の笑顔を輝かせて、写真に収まっていた。

プロジェクトを終え、記念撮影で笑顔がこぼれる高校生

 同大は2021年、双方の知見や技術などを用い、地域の活性化や産業振興などへの貢献、さらに将来を担う人材の育成に努めるための包括連携協定をピーチアビエーションと締結している。

 今回の高大連携教育プログラムもその一環。ピーチの旅客機が女満別―大阪間就航を機に、大阪の高校生が網走を訪れて地域学習に取り組むとともに、大学の授業や研究を体験するのをねらいとしている。

 このため、報告会にはピーチアビエーションの遠藤哲常務執行役員も出席した。

関連記事

日高報知新聞

西舎神社の草刈作業 手塚組 12人が地域貢献に汗【浦河】

 浦河町西舎の建設会社手塚組(北上鉄人社長)は10日、地域貢献の一環として西舎神社の草刈作業に励んだ。  西舎自治会から会員の高齢化で西舎神社敷地内の維持管理が困難と相談を受け、昨年に続いて実...

日高報知新聞

野菜や加工品、花き販売 静内農高スプリングフェア 大勢の買い物客が訪れる..

【新ひだか】静内農業高(赤穂悦生校長、生徒161人)で10日、生徒が生産・製造した野菜、畜産・農産加工品、花きを販売する「スプリングフェア」が3年生を中心に開かれ、同校屋外販売コーナー(温室)と...

函館新聞

ヒグマの検知を自動化へ

はこだて未来大生のグループ開発  公立はこだて未来大(鈴木恵二学長)の学生グループが、IоTデバイス(Wi―Fiやブルートゥースの無線技術を使いインターネットに接続する対象)とAI(人工知能)技術を...

釧路新聞

阿寒湖温泉でカムイルミナ開幕【釧路市】

 夜の森を舞台とした、釧路市阿寒湖温泉の自然体験型観光コンテンツ「阿寒湖の森ナイトウォークKAMUYLUMINA(カムイルミナ)」(阿寒アドベンチャーツーリズム主催)の2024年シーズンが11日、...

函館新聞

省エネ家電買い換えに補助金 木古内町、「ゼロきこ」創設【木古内】

 【木古内】町は温室効果ガスの実質ゼロを目指す取り組みの一環として「ゼロカーボン木古内推進事業」を新たに展開する。「ゼロきこ」と通称を名付け、町民向けには6月から省エネ家電の買い換えの補助事業を実...

CATEGORY記事カテゴリー

MEDIA参加新聞社

ARCHIVE月別記事リスト

RANKINGアクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス