優勝した宝輝丸の選手ら

【様似】道軟式野球連盟日高支部（河村一夫支部長）主催の第46回東日本軟式野球大会（１部）日高支部大会は７月29日、様似観音山スポーツ公園野球場で行われ、宝輝丸（浦河）が13年ぶり３度目の優勝を手にした。

　大会には、管内４チームが出場しトーナメント戦で熱戦を繰り広げた。

　炎天下の中行われた決勝は、三石協会（三石）と宝輝丸の対決。三石は１回表、３番沢口友亮選手が左越本塁打で先制すると、２回表に５番羽賀龍平選手の左越二塁打などで無死３塁とし、６番工藤直樹選手の右前タイムリーで１点を追加。

　宝輝丸は中盤の４回裏、３番中川太陽選手の左前安打や盗塁などで１死３塁とし、内野ゴロの間に１点を返すと、続く５回裏には７番木下大翼選手の右前安打からチャンスを広げ１番柴野健選手の左中間タイムリーなどで計２点を挙げ逆転に成功。

　三石・中村拓也、宝輝丸・柴野智一両投手が懸命の投球を見せ、６回は両チーム無得点で終盤に入ったが、試合は７回裏、宝輝丸の３番中川選手が２死１、２塁の場面で左越スリーラン本塁打で３点を加え６―２とリードを広げた。

　三石は９回表、指名打者の４番坂部友耶選手の左越本塁打で１点を返すも、後続が続かず力尽きた。

　宝輝丸の松田宏明監督（46）は「（決勝は）序盤は押され気味だったが、投手が頑張ってくれて、攻めも嚙み合い打てるところで打てた。（柴野智一投手が）54歳で９回を投げ切れるのは日ごろのトレーニングの賜物。頭があがりません」と選手たちをたたえた。柴野健主将（32）は「優勝は全員で臨んだ結果。全道大会では、まず一つ初戦を取りたい」と話した。

　全道大会は９月22日から滝川市などで行われる。

　結果は次の通り。

　▽準決勝　宝輝丸（浦河）６―２カージナルス（静内）、三石協会10―３（５回コールド）リューノス

　▽決勝

三石協会

１１００００００１－３

０００１２０３０Ｘ－６

宝輝丸

（三）中村拓也―山下侑弥

（宝）柴野智一―柴野健

　▽本塁打　沢口（三）中川（宝）坂部（三）▽二塁打　羽賀（三）