蝦名市長「釧路にプロチーム残す」 クレインズ参戦模索【釧路市】
釧路市を拠点に活動するアイスホッケークラブチーム、ひがし北海道クレインズ(田中茂樹代表)が今季アジアリーグの出場資格停止となった問題について、蝦名大也市長は1日の定例会見で「釧路にプロチームを残すことが最優先」とし、今季出場の道を模索しつつ、最低でも来シーズンのリーグ参戦を必須とした協議を進めていく考えを示した。
アジアリーグは7月17日、クレインズの選手給与遅配や寄付金の差押えなど経営面の課題が山積していることなどを理由に、今季のリーグ出場資格停止処分を決定。これを受け、地元関係者は20日に参戦の道を模索するための協議を開いたが、22日には同リーグから試合日程の変更が告知され、今季の釧路勢出場は極めて困難な状態となっている。
今回の問題について、蝦名市長は「7月上旬には参戦できるという前提で動いていたので驚いた」と説明。また、リーグの発表については「表現に不適切な部分があり、誤解を招く部分があったので訂正を求めている」と述べた。
一方、20日に関係者で行われた協議では、今季リーグの参戦を目指し、経済界を中心とした新チームを発足させるなどの方向性を確認したものの、蝦名市長は「クレインズの田中代表と2カ月近く連絡が取れず、協議が進まない状態」と説明。「前に進めるためにも田中代表にはこの問題に向き合ってもらいたい」と苦言を呈した。
また、今シーズンの参戦については「日程も変更となり、現状では手法がない」としながらも「最優先されるべきは釧路にプロチームを残すことであり、プロならば市としても支援できる。今シーズン参戦を目指すのはもちろんだが、最低でも来シーズンを見据えた方法を模索していきたい」と語った。
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