全国上位入賞へ意気込む高木さん（左）と増川さん

　西胆振行政事務組合伊達消防署の増川万徳さん（２３）と、洞爺湖支署の高木孔希さん（２０）が、２５日に札幌市消防学校で開かれる全国消防救助技術訓練大会に出場する。２人は大会に向けて体を鍛え直すなど「（全国で）できるだけ上位を目指したい」と意欲的だ。

　２人は７月に行われた全道で好成績を上げた。増川さんは２０メートルのロープを往復してタイムを競う「ロープブリッジ渡過」で３位入賞。２３人が出場した。高木さんは、命綱を結び垂直の１５メートルのはしごを一気に駆け上がるタイムを競う「はしご登はん」で１位タイムに。ただロープの結索不十分で入賞を逃した。２３人がエントリーした。

　いずれもタイムと正確性が求められる競技。増川さんは全道で２１秒３。昨年の全道で入賞するも全国出場はかなわなかった。青森山田高校卒の元器械体操選手。競技は自分の体を引く腕力が重要。現在、大型車両のタイヤを引いたりして腕力、背筋を鍛える。自己ベストの２１秒１の更新が目標。「全道１位の方の２０秒３に勝ちたい」と力を込めた。

　高木さんは全道で１４秒８の好タイムだったが、命綱のロープの結索が不十分と判定され減点。入賞は逃すも代表となった。サッカーで鍛えた脚力で一気に駆け上がる。今はロープの結索作業を入念にチェックする。はしごの１段目に入る動作確認、走り込みで下半身を鍛える。「より上位を狙いたい」と張り切っている。

　全国大会の両競技には各予選を勝ち抜いた５２人がそれぞれ出場する。