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網走タイムズ

クリオネに魅せられ作詞 農大漕艇部顧問の多田さん CDを流氷館に寄贈

「クリオネの歌」を作曲し、CDを製作した多田さん

 【網走】札幌在住で、東京農業大学漕艇部顧問の多田義和さん(91)がこのほどオホーツク流氷館を訪れ、多田さんが作詞、ピアニストの新垣隆さんが作曲した「クリオネの歌」のCDを寄贈した。

 多田さんは以前、ロシアのバイカル湖を訪れた際、現地の博物施設を訪問。そこで日本語の話せる研究者から「木の葉に付き、凍った生き物が日本まで流れ着き、春に融けて魚の餌になる」という話を聞いた。

 当初、多田さんは葉についた虫か何かのことだと思っていたが、今から8年前にオホーツク流氷館を訪れ、館内で飼育しているクリオネを見て「これのことだったのか」と驚き、同時にクリオネの魅力に引かれたという。

 そこで、多田さんは「クリオネの歌」を作詞。道内公演で、多田さんと一緒に行動していた新垣隆さんが作曲した。

 さらに、北海道を代表するソプラノ歌手で、新垣さんともつながりのあった一鐡久美子さんが歌ったものを多田さんがCDにし、知人などに配付していた。

 多田さんは、そのころから「初めてクリオネを見たオホーツク流氷館にCDを贈りたい」と考えていたが、網走で高校総体ボート競技が開かれることから、ボート競技で40年来の付き合いという網走ボート協会の斎藤克也会長に相談。今回、同館への寄贈が実現した。

 斎藤会長らとともに同館を訪れた多田さんは、三島幸子常務にCDを歌詞カードを手渡した。

 「クリオネの歌」は3番まで。「流氷の国から幾千海里」「みじかい命はなんのその」など、多田さんのクリオネに対する思いや愛情が詩に織り込まれている。

 多田さんは「さっぽろ雪まつりで、本物のクリオネを展示して来場者に見てもらいたい」という夢も持っており、今回のCD寄贈と同じように「実現できれば」と話していた。

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