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函館新聞

コナン効果で人出満開 道南のGW、サクラ早まるも…【函館】

五稜郭のサクラ見物や展望台からの眺望を楽しむほか「名探偵コナン」のスタンプラリーで大勢の人が訪れた五稜郭タワーアトリウム(3日午後2時ごろ、竹田亘撮影)

 新型コロナウイルス5類移行後初めて迎えた最大10日間の大型連休(4月27日~6日)は天候に恵まれ、道南各地が多くの観光客で活況を呈した。サクラの開花時期が早まり、観光施設の入り込みに影響した一方、公開中の劇場版「名探偵コナン」の聖地を巡るファンの来函が後押しし、前年以上のにぎわいが見られた。

■函館山ロープウェイ

 函館山ロープウェイは10日間で9万6669人が搭乗。前年同期(6万9858人)比では38%増でコロナ前の2019年同時期(9万4207人)を超えた。同社は「天候に恵まれて運休もなく営業でき、ピークの3、4両日は下りのロープウェーが最大80分待ちとなる混雑ぶり。今後も順調に推移してほしい」とする。

■五稜郭タワー

 五稜郭タワーは期間中、6万8962人が来場し、前年同期(5万2967人)比30%増。コロナ前の2019年同時期(8万9367人)と比べると23%減で苦戦し「サクラの見ごろが早まったことに加え、途中平日を挟んだことで伸びなかった」と大場泰郎営業部長。1階アトリウムは劇場版公開に合わせたコナンのスタンプラリーのスポットになっており「スタンプを求めるファンの列が施設の外まであふれるなど聖地巡礼を楽しむ人も多かった」と振り返る。

■金森赤レンガ倉庫

 金森赤レンガ倉庫は道内や北東北からの旅行客を中心に来館。金森商船営業部の片岡真悟さんは「天候も良く、コロナ前に近いにぎわい」とする一方「平日になると来館がかなり減ってしまう。コロナ前のように平日もにぎわうようになれば」と期待を込める。

■北斗桜回廊

 北斗市の「北斗桜回廊」は4月20日~6日の期間中、4万6152人が来場したが、前年(4月22日~7日)の5万5791人には届かなかった。主催の市観光協会は「野鳥による食害の影響もあって、今年のサクラは例年と比べ花の数が少なかったことが、客足が伸び悩んだ理由の一つと考えられる」とする。

■松前さくらまつり

 松前町の第76回松前さくらまつり(4月20日~6日、17日間)には9万1000人が来場。前年(16日間)比で1万4000人増で、連休前半の28日が9700人で最多だった。

 4月16日に開花を宣言したソメイヨシノはまつりのスタート時でほぼ満開の状態で、早、中咲きの品種が次々と楽しませた。北海道まつまえ観光物産協会(工藤夏子会長)は「天候に恵まれ、特に連休前半は南殿(なでん)の見頃と重なった。アジア系、欧米系ともに外国人の入り込みも増えたと感じている」とする。7日現在は関山(かんざん)が散り始めており、数日間は遅咲きの品種を楽しめそうだとしている。

■もりまち桜まつり

 森町の青葉ヶ丘公園で開催中の「第75回もりまち桜まつり」は、4月27日~6日の間、15万4000人が来場。さまざまなイベントによる集客効果や、サクラの見ごろが重なったことなどから、前年同期の11万6000人を大きく上回った。森観光協会は「とにかく人が絶えなかった印象。捨てられたごみの量を見て人の多さを実感した」とする。まつりは12日までで、最終日には歌謡ショーを企画していることから、同協会は今後さらに3万人程度増えると見込む。

■道新幹線

 JR北海道がまとめたゴールデンウイーク期間(4月26日~6日)の実績によると、北海道新幹線は前年同期比1%増の67万8000人、在来線の特急北斗は同2%減の61万人だった。同社は「連休の日並びやサクラの開花時期が早まった影響でほぼ前年並み」としている。

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