省エネ家電買い換えに補助金 木古内町、「ゼロきこ」創設【木古内】
【木古内】町は温室効果ガスの実質ゼロを目指す取り組みの一環として「ゼロカーボン木古内推進事業」を新たに展開する。「ゼロきこ」と通称を名付け、町民向けには6月から省エネ家電の買い換えの補助事業を実施する。
町は2022年度に町地域脱炭素将来ビジョンを策定、昨年はゼロカーボンシティ宣言を行い、取り組みを推進している。
省エネ家電の補助事業は10日の町議会第2回臨時会で成立した一般会計補正予算に700万円を計上。
対象はエアコン、LED(発光ダイオード)照明、テレビ、冷蔵庫で500万円(100件程度)、各種給湯機器で200万円の利用を見込む。省エネ性能が高い機器への買い換えに限るが、購入費や設置費など補助対象経費の2分の1以内で、町内事業者への発注で給湯器は最大10万~30万円、そのほかの機器は3万~5万円の補助を受けることができる(町外事業者の場合は半額)。
事前申請とし、リサイクル状況など買い換えの証明を求める。6月から先着順で受け付ける。町まちづくり未来課は「複数年にわたって継続を想定している。省エネ性能はかなり上がり、燃料費の高騰対策にもなる。買い換え検討のきっかけにしてもらいたい」とする。
一方で、熱中症対策の観点から、新規にエアコンを設置する家庭への補助事業も創設。1000万円の予算を組み、町内事業者に発注した場合、最大10万円の補助金を受けることができる。
また、ゼロきこ事業の一環として公用車に電気自動車(EV)1台を新たに導入する。車両費や充電設備設置などに700万円の予算を充てる。
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