「樽水風呂」と「熊サウナ」新設、整いました 登別グランドホテル【登別】
登別グランドホテルは今月、巨大なみそだるを使用した「樽水風呂」と、クマが冬眠する穴倉をイメージした「熊サウナ」を新設した。サウナブームの火付け役とされる「ととのえ親方」こと松尾大さんプロデュース企画の第3、4弾。同ホテルは「サウナツーリズムの旅行先として多くの観光客に選ばれる宿泊施設になれば」と期待している。
「樽水風呂」は今月8日に完成した。たるの深さは170センチ(水深は150センチ)で「道内でも有数の深さを楽しめる」水風呂となっている。水は登別北東部の山麓を水源とした約16度の沢水を使用。ボタンを押すと天井から水が落ちてくる仕掛けも備えており、頭から水を浴びることも可能だ。
19日には「熊サウナ」が誕生した。クマが冬眠する穴倉をテーマにしたサウナで室温は優しめの80度に設定。室内には二風谷アイヌ文化博物館(平取町)の尾崎剛さんが彫刻したクマのレリーフが飾られ、壁面を使ったロウリュの「ウォーリュ」が楽しめる仕様。サウナストーブ上には自在かぎと鉄鍋を置き、道産クマザサ茶を煮出した水でセルフロウリュもできる。天井には松ぼっくりパネルが施され、自分だけの空間にいるような安心感がある。
「熊サウナ」完成記念として、同ホテル宿泊者先着150人限定で「のぼりべつクマ牧場」の入場料が500円割り引きになる特別券をプレゼントする。
同ホテルでは「温泉とサウナのW主役」をテーマに改修工事を実施。第1弾として昨年9月に「鬼灯の湯」露天スペースを改修し「鬼サウナ」を新設。今年3月には第2弾としてシラカバなどの枝葉を束ねた「ヴィヒタ」で全身をたたく「ウィスキング」などが楽しめる「清流サウナ」も設置していた。
今回の改修工事で一連の改修計画は完了。中田知之第一営業部長は「鬼サウナ設置以降、日帰り入浴客は前年の170%に達し、特に札幌圏からの若い層が増えた」と説明。「今後は夏休みに向けてサウナに興味のある人を対象とした企画も考えていきたい」と話している。
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