恒久平和を誓う 新ひだか町戦没者追悼式【新ひだか】
【新ひだか】町主催の「恒久平和祈願戦没者追悼式」が11日、三石本町の町総合町民センターはまなすで開かれ、静内、三石両地区の遺族や来賓らが参列し、戦争で犠牲になった先人の霊を慰め、恒久平和を誓った。
式には三石地区15人の遺族をはじめ、町議、自治会長、町社協、町老人クラブ連合会、町商工会、ひだか漁協、日高中部森林組合、陸上自衛隊静内、静内警察署などから計40人ほどが出席。尊い犠牲のもとに戦火に散った約460柱に黙とうし、冥福を祈った。
大野克之町長は式辞で、終戦から78年経った現在「私たちが当たり前のように享受している平和と繁栄、水と緑に包まれたこの自然豊かな郷土は、戦争により命を落とされた方々の犠牲と、遺族の方々の労苦の上に築かれたもの。今もウクライナ侵攻など世界各国で戦争により多くの命が奪われている。戦争の悲惨さを身をもって体験された方々が年々少なくなっており、決して記憶を風化させずに後世に伝えていくことが私たちの責務である」とし、「他国で延々と繰り返される悲劇が一日も早く終息することを願っている。戦争の悲惨さと平和の尊さを深く心に刻み、穏やかで良き町づくりを進め、すべての町民が生きがいの持てる地域社会づくりを目指し、努力すること」を誓った。
続いて、鈴木直道知事(代読)、伊東良孝北海道連合遺族会理事長(代読)、福嶋尚人町議会議長が追悼の辞で、二度と戦争を起こさない決意と平和への思いを語った。
この後、遺族ら出席者一人ひとりが戦没者追悼の標前に白菊を献花。
遺族を代表して三石地区遺族会の加野孝太郎会長(86)は「多くの方々にお参りいただき感謝。遺族の方々も高齢となっているが、来年も出来る限り続けていきたい。今日の立派な準備をしていただいた町職員の皆さまに感謝いたします」と謝辞を述べた。
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