釧路総合振興局は、今年ＪＲ花咲線と同釧網線で実施するサイクルトレインのモニター参加者を募集している。サイクルトレインは自転車と公共交通を活用した地域活性化策として期待されており、営業運転実現に向けて検証を行う。

　サイクルトレインは、自転車をそのまま車両に持ち込める列車で、目的地まで移動してサイクリングを楽しむことができる。サイクリングブームとともに近年注目が高まり、全国５０以上の路線で運行されているが、道内では昨年１０月、ＪＲ北海道の新型車両Ｈ１００形ラッピングトレインを活用したモニターツアーが釧網線で実施されたのが初めて。

　第２弾となる今回のモニターツアーは８月２７日に花咲線、９月３日に釧網線でそれぞれ、上級者コースと初級者コースに分かれて実施する。ともに東釧路駅から臨時列車に自転車を積み込み出発。花咲線の上級者は浜中駅から厚岸霧多布昆布森国定公園の北太平洋シーサイドラインなど約５０㌔、初級者は厚岸駅から厚岸湾の景勝地や歴史を感じるスポットを２０㌔程度走行する。

　釧網線の上級者は屈斜路カルデラの絶景が楽しめる摩周湖第３展望台などを約３０㌔、初級者は川湯温泉街や硫黄山周辺など１５㌔程度を走る予定。ツアーを通じコース設定や列車内での自転車の固定方法などを検証する。

　募集人数は花咲・釧網線各２０人。参加対象は道内居住の１８歳以上で、ロードバイクまたはクロスバイクを所有していること。応募期間は２４日までで、応募者多数の場合は抽選。応募サイトはhttps://www.kushiro-lococycle.com/cycletrain。

つり革などを使い固定された自転車（昨年１０月のモニターツアー）