白糠に道立広域公園 知事表明、整備決定【札幌】
釧路管内白糠町泊別地区への道立広域公園の整備が決まった。鈴木直道知事は12日の道議会予算特別委員会総括質疑で「地域の熱い思いを受け止め、12カ所目の道立広域公園の候補地として決定し、魅力あふれる公園となるよう取り組む」との意向を表明した。
道立広域公園は根室管内中標津町(道立ゆめの森公園)に整備されているが、釧路管内は空白区で、地元白糠町が早くから強く要望してきたほか、釧路地方総合開発促進期成会も後押し。今年3月には地元の市民団体から1万人を超す早期整備の署名簿が道に提出されていた。
鈴木知事は2期目の公約として、自然やアウトドアが体験できる広域公園の新規整備を盛り込んでいる。具体的な整備について鈴木知事は「今後速やかに広域公園に求められる役割について、広く地域の意見をうかがう。官民連携による整備、運営手法などの検討を進める」との考えを示した。自民党・道民会議の太田憲之氏(千歳市)の質問に答えた。
鈴木知事の表明について棚野孝夫白糠町長は「釧路地域が一丸となって要望し、長年の悲願だった事案がいよいよ動き始める。町としても非常にうれしいことで、関わっていただいた多くの方々に感謝している。しっかりと準備を進めたい」と語った。
このほか道議会で鈴木知事は、新しい総合計画の見直しについて、年内に素案、来年夏ごろをめどに成案を示し決定したいとのスケジュールを明示。北海道創生総合戦略について、人口推計を踏まえて来年改定が見込まれる国の長期ビジョンなどを反映した上で、「現在の期限である来年度末を待たずにスタートできるよう努めたい」と述べた。
ラピダスによる千歳への次世代半導体工場の整備に伴い、道は半導体複合拠点実現に向け「(仮称)北海道半導体産業振興ビジョン」を取りまとめる考え。鈴木知事はゼロカーボン北海道について、消費電力をさまざまな分野で少なくする次世代半導体も重視。ゼロカーボン基金事業の対象とすることも視野に、基金事業の柱立てや活用の目安など、基金活用に関する基本的方針を整理、策定する考えも示した。
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