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日高報知新聞

知識や技術の研さんに励む 日高和牛振興協議会 日胆共進会に向けた集畜【日高】

牛の育て方や評価項目など講師の説明を熱心に聞く参加者たち

【日高】日高和牛振興協議会(渡辺隆会長)主催の2023日胆共進会(黒毛和種)に向けた集畜が5日、門別町農業組合庫富機械倉庫で開かれ、各農業協同組合、各和牛生産改良組合、北海道酪農畜産協会、日高農業改良普及センター、日高生産農業協同組合連合会などから30人が参加して知識や技術の研さんに励んだ。

 日高和牛振興協議会は、えりも、浦河、みついし、静内、新冠、日高、平取の7組織で構成する、全国登録協会認定の和牛生産改良組合。

 今年度初めてプロジェクトを設立。若手担い手や畜産担当者の育成を目指し、町単位では難しかった活動や共進会を通した牛造りの勉強に広域で取り組んでいる。

 浦河和牛改良組合の狩野佑太さん、みついし同の三和哲也さん、日高町同の伊藤俊介さん、びらとり同の松本敏幸さん(2頭)の計5頭が参加。

 講師の北海道酪農畜産協会の片山陽介さんが、牛の測尺では、牛の立たせ方、人の立ち位置など、評価項目を細かく一つ一つ説明し、参加者は真剣に耳を傾けていた。  午前は父系群の同一父牛(3頭1群)を選出した。

 午後からは日胆共進会に向けた最終調整の仕方で、朝きれいにシャンプーで洗われた牛(題材牛)1頭を使った毛刈りなどを行った。同畜産協会の白澤範さんがバリカン、ハサミ、安全カミソリ、手入れ用ハケなどを使い輪郭を鮮明に引き出す手本を見せ、若手担い手にアドバイス。担い手たちも前向きに挑戦した。

 みついし農協の鶴田直希さんは「管内で初めて行ったプロジェクト。職員の技術を高め、生産者の指導に役立てることができる。勝つことだけでなく、同じ認識に立つことができ、管内の牛のレベルを上げることができる」と話した。

 日高町和牛生産改良組合の伊藤俊介さんは、岡山県出身で酪農大学を卒業後、日高町賀張に就農して18年目。「こういう機会を作ってもらうことにより、各地でいろいろな牛を見ている視野が広い専門家の話を聞くことができ、刺激があった。また、横のつながりが深められた。共通の認識を持つことができたことは重要」と話した。

 最後に道畜産協会から「全国的に見て以前は単品を重要視していたが、「群」を評価する形に変わってきており、個人個人よりも地域(日高管内)として評価する動きになってきている。4年後に北海道で開催される第13回全国和牛能力共進会においてもそのようになる」と話し締めくくった。

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