厳島神社（菊池吉郎宮司）例大祭２日目は８日、本祭のみこし渡御が行われた。新型コロナウイルスの影響で昨年までトラックに載せて行われた本みこしの渡御は、５年ぶりに人が担いで復活。総勢４００人が行列をつくって市内の約１５㌔を練り歩き、担ぎ手たちが盛大に気勢を上げたほか、沿道から多くの市民らが声援を送った。

　午前８時３０分ごろに神社を出発した一行は、行列をつくって市内を行脚。北大通りに差し掛かると、約２００㍍の区間で交通規制が行われ、蝦夷太鼓の演奏とともに本みこしが縦横無尽に練り歩いた。沿道の人々は久しぶりの本みこし渡御に手拍子を送りつつ、携帯電話のカメラを向けていた。家族と一緒に北大通を訪れていた４０代男性は「久しぶりの再開で、改めて活気を感じた。これから街中にも元気が戻ってきてくれるとうれしい」と話した。

　９日は一之宮祭（後夜祭）を開催する。境内で北海道くしろ蝦夷太鼓保存会による和太鼓の奉納演奏などを予定。午前１０時から午後３時まで「こども縁日」があり、飲食スペースも４年ぶりに設けられる。

５年ぶりに担ぎ手によって釧路市内を練り歩いた本みこし（８日午後２時３０分）