国連が掲げるＳＤＧｓ（持続可能な開発目標）を小学生に学んでもらおうと、「第２回ＳＤＧｓ子ども大学くしろ校」（学長・小林淳一道教大釧路校准教授）が８日、道教大釧路校で開かれた。参加した子供たちが学びの講義や食、運動といった体験活動を通してＳＤＧｓについて学びを深めた。主催は同校地域教材開発研究室で、学生主体で運営した。

　この日は小学生や幼稚園児とその保護者ら３０人が参加。はじめに小林学長が「勉強が楽しくなるすごいコツ」の講義を行い、毎日コツコツと学ぶ大切さを説いた。続いてスペイン料理の麻田淳一氏が「昆布の魅力と環境問題」をテーマに食の学びの講義。午後は日本体育大学の小畑直之氏が「楽しく自宅でパワーアップ」と題し、朝のあいさつ「グッドモーニングエクササイズ」など簡単な筋トレの実技や、追い掛けっこゲームで楽しく身体を動かした。

　最後の講義は学生が「きょうのレポートを書いてみよう」と、報告書の書き方を指南。心に残ったことをキーワードとして掲げ、伝えたいことをまとめる手伝いをしながらレポートを完成させた。

　小学５年の永井優成君（１０）は「いい筋トレエクササイズを学んだので続けていきたい」。同じく長屋遙大君（１１）は「一日で覚えられるものに限度があることに驚いた。勉強のこつが分かったので実践します」。子ども大学くしろ校の学生責任者、川並晏大さん（２０）は「１年以上時間をかけて準備し、調整の難しさもあったけど、子供たちが楽しそうに学ぶ姿を見ることができ、報われた思いです」と振り返っていた。

　今年は９日に、根室市北方四島交流センターでも同じプログラムを行う計画だ。

学生のアドバイスで学びのレポートを作成する子供たち