小中高生 初の書評合戦 中央図書館5周年事業で【釧路市】
釧路市中央図書館は、開館5周年記念事業として初の「小中学生ビブリオバトルワークショップ」と公式ルールによる「高校生ビブリオバトル大会」を、今月から10月にかけて同館で開催する。〝ビブリオバトル〟とは知的書評合戦とも言い、「人を通して本を知る。本を通して人を知る。」をキャッチコピーに全国に広がっている本の紹介コミュニケーションゲーム。同館は来年以降の継続開催を決めている。
ビブリオバトルは2007年、京都大学の大学院生が考案し始まった。公式ルールは発表者(バトラー)が読んで面白いと思った本を持参し、順番に1人5分で本を紹介する。バトラーと参加者が2~3分のディスカッションを行った後、参加者全員で「どの本が一番読みたくなったか」の投票を行い、チャンプ本を決める。
「小中学生ビブリオバトルワークショップ」は小学生部門が25日、中学生部門が27日、それぞれ午後1時から開催する。ミニ・ビブリオバトル方式を採用し、班ごとのワークショップで紹介文の書き方などを学んだ後、紹介のプレゼンテーション3分、ディスカッション1分で班内予選に続き全体の本戦を行う。各小中学校を通じ小学生27人(4年生以上)、中学生17人の参加者を11日まで募集している。紹介本は紙の本で、漫画は除く。
高校生ビブリオバトル大会は予選を8月20日、本戦を10月29日、それぞれ午後1時から開催する。公式ルールにのっとり、予選がプレゼン5分、ディスカッション2分。本戦は同5分、同3分30秒のルール。予選投票の上位7人が本戦に進出する。チャンプ本1冊および準チャンプ本3冊の獲得者に賞状と副賞を贈る。白糠高校と市内各校2人ずつ、計20人のバトラーを27日まで募集している。紹介本は電子書籍、漫画、雑誌を除く。
大会の司会、運営を務めるスタッフの大杉菜々さんは「紹介本をよく読んで、参加者が興味を持ち、読みたくなるような紹介をしてほしい」とアドバイスしている。
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