町内各所を精力的に視察 アポイ岳ジオパーク 世界ジオパークの再認定審査【様似】
【様似】世界ジオパークとしてユネスコ(国際連合教育科学文化機関)が認定している様似町のアポイ岳ジオパークの4年に1度の再認定審査が4日から始まり、中国から2人の審査員が来町し、4日から8日まで5日間にわたり町内各所を精力的に視察し、関係者から話を聞いている。
アポイ岳を含む町内全域は2015年9月に国内8番目の世界ジオパークとして認定され、今回は19年に引き続き2回目の再認定調査。
昨年8月の日本ジオパーク委員会の事前現地調査では、ネットワーキング活動を各施設のほか、ウェブサイトや各種看板、案内板で強化、推進することや、ジオパークの保全方針、地域の国際的価値を宣伝、マーケティング戦略の具体的な方策が必要と指摘を受けていた。
4日は町中央公民館でオープニングミーティングが開かれ、審査員の中国・房山ジオパークのジン・ジーシン副所長と中国旅游研究院のハン・ジンファン研究員のほか、荒木輝明町長、町アポイ岳ジオパーク推進協議会の田中正人副会長、日高振興局の生田泰局長、日本ジオパーク委員会の中田節也委員長ら約30人の関係者が出席。
ミーティングでは、審査員や関係者らの自己紹介のあと、町アポイ岳ジオパーク推進協議会がまとめたアポイ岳ジオパークの活動概要を同協議会事務局の水永優紀さんが説明した。
審査員は8日まで滞在する。この間、ふるさとアポイ学習を行っている様似中や、様似の街並みが一望できるエンルム岬で地形の成り立ち、歴史の説明、アイヌ文化、特徴的な地質や文化財が見られるジオサイトの視察のほか、ガイドなどとも交流する。
荒木町長は「2015年の登録以来、2回目の審査となり、審査のレベルも上がっている。課題をクリアするための4年間だった。町を元気にするという意味でも認定は大事なこと。大切な資源を次の世代に残していきたい」と話していた。
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