町の商品が半数超 渋沢栄一「逸品館」オープン【東京・清水】
近代日本経済の父・渋沢栄一ゆかりの地域の特産品を販売する「渋沢逸品館 TSUNAGU marche(ツナグマルシェ)」が、東京都北区に誕生した。清水町の乳製品や肉製品などが人気を集めている。
建物管理総合サービス業の旺栄(東京都北区)が運営。同社グループは渋沢と縁があり、渋沢の功績を広める取り組みを展開している。2022年には、渋沢ゆかりの地域の食や雑貨などを集めたECサイト「渋沢逸品館」を開設。その常設店舗として、今年4月にツナグマルシェを始めた。
JR王子駅に近い店舗では、北区や埼玉県深谷市などの特産品約200点を販売。うち清水町の商品は半数超を占め、チーズやニンニクのマヨネーズ、小豆茶などが並んでいる。イートインでは十勝スロウフードの牛とろ丼(1100円)、あすなろファーミングのソフトクリーム(430円)などを提供。陳列している十勝若牛のレトルトカレーなども店内で食べることができる。
旺栄の鈴木知子事業戦略部長は「生産者の思いも伝えている。商品を食べて興味を持ってもらい、ゆかりの地に足を運んでほしい」と話す。首都圏消費者の需要を生産者に伝え、より求められる商品づくりにも協力する。常設店舗は深谷市や清水町などでの展開も検討している。
渋沢は、清水町開拓の礎となった十勝開墾合資会社を設立した。
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