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苫小牧民報

苫南高放送局 全道で最優秀賞 ラジオドキュメント部門 Nコンへ

苫小牧南高校放送局は、6月13~16日に旭川市で行われた第47回全道高校放送発表大会のラジオドキュメント部門で最優秀賞を受賞した。同校の校歌を題材に、ラジオ作品「顔」を製作し、最高位を獲得。今月24~27日に東京都渋谷区で開催されるNHK杯全国高校放送コンテストに出場する。

全道大会で最優秀賞を獲得した近藤さん(左)と迫口さん

 「顔」は、生徒の間で「軍歌みたい」「校歌らしくない」と以前から話題だった校歌をテーマに作成した7分の作品。その要因について、曲調や歌詞を調査したほか、生徒や吹奏楽顧問にインタビュー取材も実施。作詞した河邨文一郎さんと作曲した黛敏郎さんによる1978年の校舎落成記念式典での講演の会話も盛り込んだ。比較対象として市内小学校9校の楽譜も閲覧し、音階を調べ上げた。

 発案したのは、前局長の3年近藤咲桜(さくら)さん(17)。自身も入学式で初めて聞いたときに「らしくない」と感じたといい、取り上げたら面白そう―と現局長の2年迫口さとみさん(17)と主に2人で取材を始め、約1カ月かけて完成させた。

 「どうすれば面白くなるか、構成に一番時間がかかった」と近藤さん。インタビューは生徒10人ほどに協力してもらい、河邨さんと黛さんのコメントはそれぞれ1時間以上の講演会の中からピックアップした。

 全道大会の同部門には、道内8地区から31校が出場。性の問題など深く考えさせられるテーマが多く、近藤さんは「周りの学校のレベルが高く差を感じていた」という。そのため、審査員の講評の中で取り上げられただけでも「記憶に残してもらえた」と喜んだ。2人とも1位には驚きを隠さず、迫口さんは「すごくうれしかった」とほほ笑む。

 全国大会に向けてはすでに、アクセントを修正してナレーションを取り直した。近藤さんは「自分にとって最初で最後の大会。夢みたいだし、(他校の)高いレベルの作品を見るのも楽しみ」と意気込む。迫口さんも初の全国大会に目を輝かせながら、「近藤先輩の力が大きかった。今度は1年生や同級生とも全国に行ける作品を作りたい」と早くも次を見据えていた。

 同コンテストは「放送部の甲子園」と呼ばれ、アナウンス、朗読、ラジオ・テレビドキュメント、創作ラジオドラマ・テレビドラマの全6部門。同校は朗読や創作テレビドラマでの全国出場はあるが、ラジオドキュメント部門では初めて。

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