道警釧路方面本部による釧路方面嘱託警察犬審査会が５日、新釧路川左岸緑地で開かれた。釧路や根室、帯広、音更から計６頭が参加。このうち、釧路市からは１９８３年以来、警察犬を輩出している村井守人さん（７１）のシェパード１頭、根室市の今井桃世さん（３８）のラブラドール１頭が審査に挑んだ。

　現在、同本部管内には４頭の嘱託警察犬がおり、今年度に入ってから、すでに７件の犯罪捜査で出動している。不明者捜索などで警察犬の必要性は高まっているが、審査会への参加は減少傾向で、警察犬と指導手ともに後継者育成が課題になっている。

　審査では、臭いを手掛かりに犯人役の審査員の足跡をたどり、遺留品を見つけ出す「捜索」と、指導手が犬の反応を的確に感じ取り対応する能力を計る「使役技能」などを、道警の４人の担当職員が審査した。審査結果は後日発表され、合格した犬は９月から１年間嘱託警察犬として活動する。

　村井さんは「ベストな調子が出た。自分の足腰が丈夫なうちは、不明者捜索などで協力したい」。今井さんは「警察犬が少なくなっているので、審査に合格して貢献できたらいい」と話した。

審査を受ける今井さんと、愛犬のデアリメイド・オブ・サウス・スター号