アスリートに走り方学んだ! 緑陽中でスポーツ教室【登別】
日本教育公務員弘済会北海道支部主催のスポーツ教室「アスリート先生179」がこのほど、登別市緑陽中学校(野﨑均校長、293人)で開かれた。道内各地でスプリントコーチの活動をしている仁井有介さんが講師となり、生徒に走り方のこつを分かりやすく教えていた。
同支部が実施している教育文化事業の一環。道内で義務教育、地域などに教育されたアスリートを定期的に派遣している「A-bank北海道」が担当、子どもたちの健康増進や体力の向上などを図る。
講師の仁井さんは伊達市出身。陸上競技実業団でのフルタイム勤務、選手兼コーチ活動などを経て2014年よりスプリントコーチとして独立、活動をスタートした。アジアマスターズ陸上競技選手権の400メートルリレーで金メダルを獲得した経験も持つ。
教室は全学年を対象に3回に分けて行った。うち1年生91人対象の授業では、走る姿勢、走り方、腕振りの三つをテーマに指導した。きょう4日に校内の陸上競技大会が開催されることもあって、生徒はそれぞれタイムを縮めよう-と真剣な表情で仁井さんの話を聞いた。
仁井さんは走る姿勢について「走り出すときに背中が丸まらないことが大切」とこつを伝授。走り方は「つま先から地面に足を付き、弾むように体のバネを使って走って」とアドバイスした。腕振りでは「地面に圧力を加えるイメージを持って」と説明。指導を受けた生徒たちは、教えられたことを意識しながら練習していた。
教室を終えた牧田一輝さんは「教えてもらったことができていた」と充実感を口にした。棟方瑚々菜さんは「普段の授業では学べないところを短い時間で体験できてよかった」と話した。
野﨑校長は「足の速い子もそうではない子も、少しでも今の自分より良くなろうと思ってもらえたら」と期待していた。
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