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函館新聞

おさかな専門歌手・齊藤いゆさんUターン就職 「魚の魅力伝えたい」【函館】

ギターを手に「歌で魚の魅力を伝えたい」と張り切る齊藤さん

 函館出身で、札幌を拠点に活動していた「おさかな専門シンガー・ソングライター」の齊藤いゆさん(32)=本名・勇磨=がUターンし、6月から海産物卸問屋「福田海産」(宇賀浦町、福田久美子社長)で従業員として働いている。高卒以来13年ぶりの帰郷で、魚の加工現場で活躍。企業に勤めながら音楽活動を続け「エンターテインメントの力で一次産業や魚の魅力を伝えたい」と張り切っている。

 齊藤さんは、函館市戸井地区で漁師をしていた祖父(故人)の影響で、函館の海や水産業が好きになった。市立函館高校、北海道医療大(石狩管内当別町)を卒業後、医療ソーシャルワーカー(MSW)として札幌の病院やクリニックに勤務。音楽活動とMSWを並行して行っていたが、2020年4月に交通事故に遭い、MSWの仕事を続けられなくなり、シンガー・ソングライターの活動を本格的に始めた。

 魚に関する楽曲は「カンカイコマイ」「わっしょいわし」など約200曲あり、函館コミュニティプラザ(Gスクエア)で凱旋ライブを開催したことも。

 今年に入り、以前から知り合いだった福田社長から「スタッフとして採用したい」とのオファーを受け「函館の水産業に携わると、違った世界が見えてくる」との思いで、家族3人で函館に移住した。

 現在は、市水産物地方卸売市場で仕入れた魚を加工しホテルや飲食店に卸す仕事や、マグロもさばくことができる腕前でホッケなどの加工作業に励んでいる。

 イベントや商品企画にも力を入れ、同社が3月のリニューアルで新設したキッチンスペースを使った魚さばき体験教室を定期的に開くことや、海の見える店内で魚を味わいながらのライブイベントを開くことなど、今後の展望を描く。また、週に一度の「刺し身の日」設定や、未利用・低利用魚の薫製作りも構想している。海のごみでアートを作り、環境問題を提起する「海ごみデザイナー」としても活動する考え。

 音楽活動では、6月17日に函館あうん堂ホールでのスリーマンライブにスペシャルゲストとして出演した。

 齊藤さんは「魚の魅力を歌で伝え、函館の水産業を盛り上げたい。これまでとは違う視点で物事を考え、良い意味で水産業を変えていきたい」と意気込んでいる。

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